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水道水における有機フッ素化合物について
有機フッ素化合物(PFAS)について
有機フッ素化合物のうち、ペルフルオロアルキル化合物及びポリフルオロアルキル化合物の総称であり、1万種類以上の物質があるとされています。
この中でも、PFOS(ペルフルオロオクタンスルホン酸)とPFOA(ペルフルオロオクタン酸)は、2000年代はじめごろまで幅広い用途で使用されてきました。平成21年以降、環境中での残留性や健康影響の懸念から国際的に規制が進み、現在、日本では製造・輸入等、使用が禁止されています。
国内で新たに作られることはありませんが、分解されにくい性質があるため、今も環境中に残っており検出される事例があります。
PFOS及びPFOAの位置づけ
国内ではPFOS及びPFOAは令和2年4月1日から水質管理目標設定項目(注釈1)に位置付けられており、暫定目標値(注釈2)はPFOS及びPFOAの量の総和として50ng/L(注釈3)以下となっています。
注釈1 毒性の評価値が暫定であるなどの理由により、水道水質基準となっていないものの、水道水質管理上留意すべき項目
注釈2 国が当時の科学的知見に基づき、体重50Kgの人が水を一生涯にわたって毎日2リットル飲用したとしても、この濃度以下であれば人の健康に悪影響が生じないと考えられる水準を基に設定した値
注釈3 ng/L(ナノグラム・パー・リットル)とは、水1リットル中に10億分の1グラムを表します。
尾道市上下水道局の監視体制
尾道市上下水道局では、水道水中の有機フッ素化合物(PFOS及びPFOA)について、水質検査計画に基づいて定期的な監視を実施しています(長江浄水場出口で年4回実施)。
尾道市が供給する水道水中のPFOS及びPFOAは国の暫定目標値を十分に下回っていることを確認しています。
長江浄水場出口検査結果(PFOS及びPFOA)を以下に公表します。
なお、広島県水道用水供給事業から水道水を受水している配水系統(坊士浄水場系、宮浦浄水場系)においては、水道用水供給事業の浄水場の検査結果でPFOS及びPFOAの値を確認しています(PFOS及びPFOAは浄水場から給水栓までの送配水過程で濃度が変化する物質ではないため)。
参考資料 環境省「PFOS、PFOAに関するQ&A集(2024年8月) [PDFファイル/850KB]