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尾道市では、人口減少、少子高齢化に伴い、公共施設等に対する需要が変化していることから、新たなサービスに対応できるよう、公共施設のスマート化に取り組んでいます。
この取組の一環として、公民館にWi-Fi環境を整備し、オンライン予約及びスマート鍵管理システムの導入や、オンライン講座の拡充を進めています。
現在の公民館は、利用者が来館して紙による利用申請書を提出しなければならないことや、土日や夜間など、館長のいない時間帯には、多くの公民館では近隣の住民宅へ鍵を取りに行き、鍵を開けて利用しているなどの状況になっています。
このような利用申請⇒予約⇒鍵の開閉までの手続きにデジタル技術を活用することで、利用者の利便性の向上を図り、地域の活性化に寄与することを目指しています。
この取組を進めるに当たり、運用上の課題を把握するために実証実験を行いました。
1.実施期間
令和5年2月9日~令和5年3月6日
2.対象施設
尾道市向島公民館
3.取組内容
・24の市民団体が向島公民館の貸会議室等を利用するに当たり、その予約を試験的にオンライン
で行い、各団体の代表者24名(平均年齢65歳)を対象にアンケート調査を実施。
・市内34ある公民館のうち、21の公民館の館長にもアンケート調査を実施し、オンライン予約
の利便性等に対する意見を収集した。
併せて、遠隔で管理できる鍵(スマートロック)を試用いただき、公民館の入り口等に設置す
ることによる管理運営に対する意見を集約した。
4.利用したデジタル技術
株式会社構造計画研究所(本社:東京都中野区、代表執行役員会長:服部正太)の提供する次の
システムを活用した。
・オンライン予約システム「まちかぎリモート」
・スマートロック「RemoteLOCK(リモートロック)」
オンライン予約システム・スマートロック [PDFファイル/391KB]
本実証実験においては、「使いやすい」「便利」などの趣旨の意見が多く寄せられました。
今後、導入に当たっては、デジタルに不慣れな高齢者に対しても、スマホ講座などを通じて、少し
ずつ慣れていただくよう取り組んでいく必要があります。
また、現在の利用者に対して、操作説明など丁寧な対応が必要になります。
尾道市は、本実証実験の結果を踏まえ、オンラインを活用した取組を促進して市民の利便性の向上
を図り、地域社会の活性化に努めます。