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当審議会は12回にわたる審議を経て答申をとりまとめ、平成14年11月29日尾道市立学校通学区域審議会会長より尾道市教育長に答申したものです。
審議会はで次の諮問事項について、検討しました。
国際芸術文化都市を目指す「犀道総合計画」における「未来へのみちを拓く人づくり」推進の観点から、学校の適正配置及び適正な通学区域などの整備は、住民に最も身近で、地域の将来に大きく係わる義務教育振興のための基盤となるものです。
さらに、「まちづくり」の観点から、学校が地域に開かれ、地域のコミュニティの核としての役割を担うことが、求められていることなどと合わせて、学校の適正配置、適正な通学区域の制定は、極めて重要な課題です。
近年、本市においても、高齢化・少子化等が進み、児童生徒数の減少が額著にみられます。さらに、地域経済社会の変動lこ伴い、児童生徒数の地域的な増減のアンバランスが生起しています。これらが、学校の児童生徒数に連動し、教育環境が大きく変化し、学校教育推進上の大きな課題となりつつあります。
本市の児童・生徒数は、年々減少しており、小学校並びに中学校の小規模化が一層進むことが予想され、それに伴い複式学級化など教育環境の変化が心配されます。また、本市の児童生徒数を大観すると、市中心部での減少、周辺部における増加・減少等、地域的に大きな偏在がみられます。現行の学校配置及び通学区域のもとで、このような市域の児童生徒数の増減の偏在は、学校の小規模化とともに、一方では、学校の大規模化を惹起しています。
このようなことから、尾道市において、平成13年10月5日に尾道市立学校通学区域審議会を設置しました。
12回の審議にわたり、21世紀の尾道教育の振興策を断行するうえで、子どもたちの教育環境を基軸に置き、長期的な展望に立って、これからの小学校・中学校の在り方を基本にすえた望ましい学校規模・学校の適正配置、並びに、通学区域について、抜本的に検討を行ってきました。