収蔵作品
当館では現在2300点以上の収蔵作品があり、年に4回作品の展示替えを行っています。
キャプションには圓鍔勝三の言葉を記載しています。
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主な収蔵作品
圓鍔勝三 「北きつね物語より」 1981年 木彫 203.1×111.7×106.1cm 北キツネの親子の別れを表現した作品。今夜から親兄弟と一緒のねぐらで寝るのではない。上の子から一匹ずつ家族のもとを去っていかされる。親キツネを大木の上に置き人間の上代の着物をきせた。手の指でキツネを表した。出て行く一匹のキツネは淋し気に、『過去には楽しい思い出もあった』と過ぎし日々を懐かしんでいる。 |
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圓鍔勝三 「ムーランルージュの夜」 1973年 木彫 鉄 ステンレス 186×65×107cm ヨーロッパ旅行のおり、有名なムーランルージュに出かけ、劇場の一角で空中ブランコの姉妹が投げキッスをしながら、カンカン帽を投げるショーを見た。その空中の感じを表して見たくて、下から、上より下がった雰囲気を出すのに苦労した。子どもの投げたカンカン帽は家内と一緒に座っていた、私の足元へ落ちたことも忘れがたい記憶である。 |
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圓鍔勝三 「芸」 1980年 木彫 銅 ステンレス 125×52×37cm 小学生の時、尾道に「木下サーカス」がきて、馬の上で見事な演技をする少女をみた。特に2頭3頭の上で身軽に踊ったり、飛んだりしていた少女のことは、印象深い。少女のスカートは、青銅化した銅板を貼って、色彩効果をねらった。やはり自然の色には勝てないと魅力を感じたものだ。 |
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圓鍔勝三 「楽人」 1959年 木彫 鉄 185×71×50cm 楽器を抽象化した頭部で表してみた。 第2回日展出品作品 |
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圓鍔勝三 「夢の丘」 1991年 木彫 銅 81×81×45.5cm 全体の構成をエジプトのピラミッドや中国の万里の長城になぞらえて時間の流れの長さを表した。健康に自信をなくした頃で、「歴史」の重みや尊さを実感していた。右下のふくろうは、「学問の神様」として知られている。私もあやかりたいという気持ちが、いつの間にかこうじて、自身だと思いシンボライズしていたように思う。 改組第23回日展出品作品 |
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圓鍔勝三 「古の話」 1955年 木彫 146.5×114.5×75cm 敗戦直後、世の中は貧困と飢えで混乱したが、そういう時こそ日本固有の精神文化を省みることも必要だと思い、文化をお面で表現した。若い女性たちが、新しいものばかりを追い求めていた時期に、古き良きものへの追慕と、再生を願って制作した作品である。 第11回日展出品作品 |
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圓鍔勝三 「みあがりおどり」 1992年 ブロンズ 147.5×89.5×68.7cm 郷土の無形文化財に指定される。 |
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圓鍔勝三 「初夏」 1939年 ブロンズ 162×108.5×65.8cm これを制作する2,3年前から私は制作上のカベを感じ、悩んでいた。何か打開策は発見できないものかと呻吟していたように思う。 |
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圓鍔勝三 「ふくろう」 制作年不詳 陶彫 28.5×15×19cm 外国では、ふくろうのことを「知恵の神さま」というそうだ。賢さを表現することは、また楽しみでもあった。 |
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圓鍔勝三 「祈り」 1965年 陶彫 34.5×38.6×8cm 一つの布に三人の仏さまの首を出した。ビール瓶3本を芯棒に用いた。釉薬いかんで作品が面白く変化することは、陶彫の何よりの楽しみ。 |